簿記3級の試験内容を分かりやすく解説!勉強前に把握しておきたい全体像

簿記3級は経理関係の知識を付け、経営状況を理解するスキルを計るための資格です。
合格率が約40%と高く、比較的短い勉強時間で合格を目指せることから人気の資格になっています。

そんな簿記3級を取得するために、試験内容を知ることは必須です。
勉強の参考に、内容の把握から始めてみましょう。

簿記3級の試験内容を分かりやすく解説!勉強前に把握しておきたい全体像

簿記3級の試験内容

日商簿記3級は5つの大問から構成されています。
ここからさらに小問に分かれています。

下記の表を見てわかるように、まんべんなく広い範囲から出題されているため、特定の項目のみ勉強していても合格はできません。幅広く勉強しつつ、頻出問題は確実に押さえられるように勉強しましょう。

2019年には出題範囲の改定があり、それに伴って必要な対策も変わってきています。
テキストは最新のものを使い、勉強する範囲を間違えないようにしましょう。

問題問題項目ポイント配点目安時間
第1問仕訳問題小問5問で構成。平易だが配点が高いため、確実に得点したい。20点15分
第2問帳簿問題帳簿転記や勘定記入問題が出題される。基本的事項なので確実に得点しておきたい。10点10分
第3問試算表作成出題される試算表の種類によって難易度が変わる。合計残高試算表の難易度が高い。30点45分
第4問伝票問題確実に得点すべき問題。10点10分
第5問精算表主に精算表の問題、まれに財務諸表問題が出る。基本的に仕分ができれば得点できる。30点40分

簿記3級は合計100点満点で、70点が合格ラインとなっています。

次の章ではそれぞれの大問について詳しく解説していきます。

各問題の出題内容(傾向)

第1問 仕訳問題

小問5問の仕分けを行う問題です。出題パターンも勘定科目もある程度パターン 化しているため、問題の数をこなしていれば得点源にしやすい部分です。平易な問題が出題され、配点割合も高いため、第1問は確実に得点するようにしましょう。

出題されやすい勘定科目は、現金過不足、当座預金、当座借越、手形、繰越金、剰余金、掛金、租税公課、法定福利費、備品売却・償却、貸倒引当金、仕入、売上、利息などです。

また、漢字の書き間違いや勘定科目の指定の写し間違いには気を付けましょう。
例えば指定の「旅費」と「旅費交通費」を間違えてしまうケースなどはよくあるミスなので、注意が必要です。

第2問 帳簿問題

問題文に記載のある取引内容を実際に仕分けし、帳簿記入する問題です。各問題文の取引上必要となる各種帳簿のうちどの帳簿が必要になるのかを問う問題も出題されます。

簿記3級に関する学習を進めていれば、問題なく回答できるレベルの問題がほとんどです。まれに仕訳の段階で迷うような問題もありますが、問題文をしっかり読み、取引内容を丁寧に仕訳すれば解答することができるでしょう。
まずは正確に仕訳ができるようにしましょう。仕訳ができるようになったら帳簿の種類を覚え、どの帳簿がどのような取引で必要になるのかを把握しておきましょう。
特に現金出納帳、仕入帳、売上帳、商品有高帳、売掛金元帳、買掛金元帳の把握は必須です。
簡単な問題が多い範囲なので、確実に得点しましょう。

第3問 試算表

簿記3級の中では第5問の精算表と並んでボリュームがあり、ここでの減点を可能な限り抑えることが合格につながります。精算表よりも難度も高く、特に合計残高試算表作成の場合は仕訳処理にも時間を要し、検定時間を圧迫しますので早く正確に仕訳ができるようになりましょう。

出題内容は、問題文の期中取引を仕訳して試算表に勘定科目ごとの合計または残高、もしくはその両方を転記していく問題です。
早く正確に回答するためには、まず期中取引の仕訳を行います。一旦仕訳が終わったら勘定科目ごとに仕訳を「T字勘定」に転記します。T字勘定とは、いわゆる総勘定元帳のことで特定の勘定科目にしぼって借方・貸方に仕分けしたものです。簿記学習では必ず練習する必要があります。

例えば取引の中で現金取引だけを抜き出して、取引の内容を借方と貸方に分けて記載していくとします。そうすると現金の借方合計と貸方合計及び期末残高がわかるようになるので、どのタイプの試算表でも対応できます。
T字勘定による仕訳は慣れるまでに時間がかかりますので、日頃からT字勘定を練習しておきましょう。慣れると非常に速く行えるようになりますし、検定で役に立つ受験技術ですので必ず使える状態まで練習しておきましょう。

第3問の注意点として一つでも漏れがあると全ての計算が合わなくなり、最初から検算をする必要があるので、仕訳は丁寧に行うことが大切です。

第4問 伝票問題

問題文の期中取引を仕訳して必要項目を回答する問題です。
入金伝票や出金伝票、振替伝票の指定する箇所の答えを回答していきます。
簿記の基本である仕訳ができれば特に難しいところはなく、得点しやすい問題です。

第5問 精算表

簿記3級の中で第3問と並んでボリュームの多い問題です。難易度自体は高くありませんが、やらなければならないことが多く、期中取引の正確な仕訳、伏せられている勘定科目の選定、借方・貸方の理解など簿記の総合力が試されます。

また精算表ではなく貸借対照表(以下、BS)や損益計算書(以下、PL)を作成する問題もありますので、どちらが出ても対応できるように過去問を中心に学習しましょう。 精算表もBS・PLもこれまでの問題と同じく仕訳が速く正確にできることが必要です。第3問で説明したT字勘定も使って丁寧に仕訳しましょう。この第5問では一部の勘定科目名が伏せられており何の勘定科目を使うのかを問う問題も出てきます。仕訳をしていく中で勘定科目をしっかり把握し迷わないようにしておきましょう。

この問題も一つの仕訳の見落としで全ての計算が合わなくなりますので、仕訳は丁寧に、慣れてきたら速さも念頭に学習してください。

試験内容は変更されることがある

2019年の改訂例

・追加された点:今まで簿記3級は個人経営を対象とした簿記でしたが、2019年の改訂で中小企業を対象とした簿記に内容が変更されました。
それまでになかった株式の発行や剰余金の配当、純損益の繰越金への振替、法人税や事業税、消費税の処理、ネット取引を想定したと考えられる電子記録債権や債務クレジット決済等の処理項目が追加されています。他の国家試験でもそうですが、改訂・導入当初は対象となる問題の難易度が低い傾向にあるので、参考書や予想問題集などで対策をしておくと良いでしょう。

・削除された点:法人ではない商店等を対象にしていた資本金の処理や純損益の資本金への振替、所得税などは削除されたようです。また有価証券売買、固定資産の減価償却、裏書手形の譲渡などは2級より上の等級の範囲に改訂され3級の対象からは外れました。

・その他の変更:一部の単語の不使用や証票類(領収書や請求書等)を問題の資料として仕訳を行い、回答する問題などが追加された模様です。他にも細かい改訂点があるようです。

簿記3級の難易度について

公認会計士を頂点とする会計系資格の入門編にあたる資格です。高校生の受験者も珍しくない検定ですので、決して難しくはありません。
就職を控えた大学生や、家計を預かる主婦の方、もちろんビジネスマンにもおすすめの資格です。学習時間は50~100時間程度で合格レベルに到達できますので、過去問を中心に対策し、挑戦してみてください。

まとめ

出題内容は仕訳ができることが前提になっています、各用語と仕訳のやり方を覚えたらとにかく電卓を叩き、問題を解いて下さい。問題をこなした数と電卓を叩いた回数が合格率に比例します。

合格に向けたオーダーメイドカリキュラムを
無料でご提案をいたします。
まずはお問い合わせください。

授業料のお問い合わせ・資料請求はこちら

0120-017-984