簿記検定は就職に役立つの?

AIの発展に伴って、経理の仕事が取って代わられると言われる昨今。しかし、企業の中から経理業務そのものがなくなることはありません。また、会社の財政状態や経営成績を把握するために、簿記の知識は必須です。この点を意識しながら働ける人材は貴重なため、簿記検定は就職時に役立つでしょう。
この記事では、簿記検定の内容と、その知識をどのように就職に役立てることができるのかをわかりやすく解説していきます。

簿記検定は就職に役立つの?

簿記検定それぞれの級とレベル

簿記検定の中で最も知名度が高い日商簿記検定はそのレベルに応じて3級、2級、1級に分かれています。ここでは、日商簿記検定のそれぞれの級について説明します。

3級

日商簿記試験を行っている日本商工会議所は、簿記3級のレベルを「基本的な商業簿記を修得し、経理関連書類の適切な処理や青色申告書類の作成など、初歩的な実務がある程度できる」と定義しています。商業簿記とは、購買活動や販売活動など、企業外部との取引を記録・計算する技法です。
また、簿記3級は業種や職種にかかわらず、ビジネスパーソンであれば身に付けておくべき基本知識として位置づけられている試験でもあります。およそ70%程度の得点が合格基準となっており、2019年2月24日の試験 の合格率は55.1%でした。

2級

日商簿記試験を行っている日本商工会議所は、簿記2級のレベルを「高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できる」と定義しています。高校(商業高校)で学習が求められるレベルです。
3級よりも試験範囲が広がり、商業簿記だけではなく、原価計算を含む工業簿記が試験範囲として指定されています。2級も3級と同様に70%以上の得点が必要です。直近2019年2月24日の試験 の合格率は12.7%となっています。

1級

日商簿記試験を行っている日本商工会議所は、簿記1級のレベルを「極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析ができる」と定義しています。大学等で専門に学ぶレベルです。
税理士試験の登竜門として位置づけられていて、商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算が出題範囲に指定されています。合格するには、合計70%以上の得点が必要で、かつ、全科目でそれぞれ必ず40%以上得点しなければなりません。直近2019年2月24日の試験 の合格率は、9.0%でした。

簿記検定は就職でどんな風に役立つの?

それでは、簿記検定試験は、どのように実際の就職の際に役立てることができるのでしょうか。

日常生活で家計の計算に役立つ

簿記の知識は就職活動において活かせるだけでなく、日常生活の中でも役立てることができます。というのも、会計の基本的な知識を身に着けておくことはお金の感覚を磨くことにつながるためです。日々の生活で出入りするお金を管理するコツをつかめるので、節約しやすいポイントを見極められるようになります。

企業選びに役立つ

簿記を学習すれば、企業の財政状態や経営成績を見極めることができるようになります。業績の悪い会社は今後潰れてしまいますし、業績の良い会社は今後も成長していくかもしれません。 簿記を学習すれば、企業の財政状態からの企業がどのような資産を持っていて、どの程度の負債を抱えており、純資産はどれくらいなのかが明確に理解できます。売上規模についても確認できれば、その企業が同じ業界の企業と比べて儲かっているのか、あるいはそうでないのかを判断できるようになります。

2級以上は実務面で役立つ

特に2級以上を取得すれば、実際の実務で役立つ知識を身につけることができます。
3級は基本的な簿記上の取引に仕訳の仕方と決算までの手続きについて学習しますが、2級では企業が行う様々な経済取引をきちんと記帳することまでが試験範囲に含まれています。日商簿記2級は、経理の仕事を一人前にこなせるレベルの資格と言えるでしょう。さらに1級のレベルは、経理部長など、専門的な会計の知識が求められる人向けと言えます。

3級だけでも就職が有利になるの?

日商簿記3級の資格を持っているだけでも就職では有利になります。
日商簿記3級に合格しているということは、ビジネスパーソンであれば知っておくべき会計の基礎知識を身に付けたことの証明になるからです。そして、今後より詳しい会計の知識を身につけられる人材と判断される可能性が高くなります。
さらに、経理の仕事以外を目指す場合でも簿記3級の知識は、企業の経営状態の把握や経営活動のコンセプトを理解する助けになるので、非常に汎用性の高い資格です。特に、株式を取引所に上場しているような会社の場合には、会計の知識を持っているか持っていないかは非常に重要な判断材料となるため、3級の資格があるだけで有利に就職活動を進めることができるでしょう。

まとめ

簿記を理解すれば企業の経営活動を正しく把握することができるようになるうえ、簿記3級程度の知識のみであっても、ビジネスパーソンに必須の会計知識があると判断されるようになります。
さらに簿記2級は3級の試験よりも難易度が高く、合格率は低くなりますが、その分取得しておけば就職活動でもかなりのアピールポイントとなります。とっつきにくく思われがちな簿記資格ですが、きちんと勉強すればそれほど難しいものではありません。
まずは、簿記3級の取得を目指し、その後、簿記2級、簿記1級と自分のレベルに合わせて学習を進めてみてはいかがでしょうか。

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